日日是好日。
2018.11.19
ずっと気になっていた映画を観に行きました。
こういう仕事をしておきながら、実は映画館へ足を運ぶことから少し遠ざかっていました。でもこの映画は絶対に観たかった。
そこにたしかに掴めるものがあるのではないかと、茶の湯に対しての傲慢な淡い期待があったのでしょう。やっぱり、掴めるものはなくて、なんだか宇宙空間に放り出されたような感覚になり、ふわふわと映画館をあとにしました。
黒木華さんも多部未華子さんも、それぞれに尊敬する方で、色々な目線で堪能しました。
そして、樹木希林さん。このお方をどのように形容すれば良いのかわからないです。私が知っている言葉では到底及ばないような、格好良い生き方をなさったのだろうと、ただただ見つめるだけでした。
お茶の先生。同じ人間として生きながら、果てしない世界を知っているような人。それが私のお茶の先生のイメージ・・・。これ以上高ぶる感想は、まだご覧になっていない方のためにはならないので控えますが、プログラムを読んで驚愕。それだけ伝えておきます。
ののがたりを振り返ってみました。
『日日是好日』という記事のタイトルで綴っていました。
2015年10月22日。3年前ですね。
↑若い・・・。
お茶のお稽古を始めたことが綴られていました。
ちょうど「あさが来た」の撮影中で、着物を纏った役を演じる機会が多くなった頃です。
翌年2016年の夏には、またこの掛け軸の前で撮影した写真がありました。
『夏のキモノは・・・』というタイトルで、夏に着物を纏うのは大変だ。ということをツラツラ綴った記事です(笑)
季節が変わると、写真を見るだけでも違うことがたくさんあって、同じお茶室なのにとても面白いです。畳の色も少し変化していますね。
そして、『日日是好日』
2016年10月24日。またこのタイトルで綴っていた日がありました。
ちょうどお茶を初めて一年経ったあたりです。
引越しをして、近くに図書館のある生活となり、ふと手に取って読んだ本。として紹介していました。なんだか開眼したように綴っていますが・・・今から思うと、全然そんなことはなかったです(笑)
お茶の世界は、わからないことばかり。
お茶に限らず、私はわからないことがたくさんあります。
でも、「続けていくこと」。
その行為が大事なのかもしれません。
進歩がない、はたまた後退しているかのように感じる時も、続けてさえいれば、道の上を歩いてさえいれば、光が見えて来るのかもしれません。
人と比べて焦ったりするのではなく、今何かに無心になって集中できること、そしてそこから感じる微かなことに気づけることに、なんて有り難いのだろうとまず感謝できたら、明日が明るい気がします。
長らくお休みしてしまっているお茶のお稽古にまた通いたい。
そんな気持ちが湧いて来て嬉しいです。
すみ花