日々是好日。
2015.10.22
このところ、着物を身にまとう機会が随分と多くなりました。
役を演じる上でもそうですし、着物のモデルをさせていただくこともあったりと、なんだか身近に感じます。
でも、こんなにたいへんなものを当時の人達はどうして日常の中で当たり前に着ていたのだろうといつも不思議に思っていて・・・。
その訳が知りたい。
そう思い始めると、色々な事に興味が湧いてきたのです。
「茶の湯」というものを、学びはじめました。
(15年程前、音楽学校で茶道の時間があったのだけど、美味しい和菓子を食べたことしか記憶にありません。恥ずかしい話しですね・・。)この歳にしてやっとですが、このようなことに目を向けられるようになって嬉しく思います。
「茶の湯」は芸事ではない。人の生き方をあらわすもの。だと、先生は仰います。
ふむふむと聞いていましたが、理解するにはきっとまだまだ時間がかかりそうです。いえ、やっぱり理解できる日なんて来ないかもしれません。少しずつでも、先人の教えに心を傾け、自分なりに体得して行けたらと思います。
まだはじめて一ヶ月足らずですが、実はさっそく自分の中で変わったことがあるのですよ。まず、洗濯物をたたむのが上手になった。そしてアイロンがけも綺麗にできるようになった。それから野菜を等分に切れるようになった。・・そんなの出来て当然だぞ。と言われそうですね (笑) しかし私にとっては大革命なのです。うまく説明できないのですが、今あるものと丁寧に向き合うこと。大切だなと感じています。
先生は、もともと京都にて家族ぐるみで親しくさせてもらっていた方なのですが、東京のお宅にお茶室をつくっちゃったのです。この凄まじい行動力。刺激を受けました。わたしも負けてはいられませんよ。沢山学ばせていただきたいと思います。
出来たてほやほやのお茶室で写真を撮らせてもらいました。
日々是好日。
この日は三味線のお稽古もあり、ある雑誌の撮影もあったので、勢い勇んで一生懸命着付けて行ったのですが、三味線のお師匠さんに「ちょっと直さしてんか」と、綺麗に着付け直していただいてしまいました。
そういえば先日着物で出掛けたときも、駅のホームで見ず知らずのおばさまに「帯が少し傾いてるわよ」と直していただきました。
とても恥ずかしいですが、とても有り難いです。
やらずに失敗しないより、やって失敗したいです。
日々勉強!
まだまだ三味線弾いて唄いますので!
どうぞ、あさをお楽しみに!
すみ花