少々ご無沙汰で。
2015.10.19
『あさが来た』。視聴者の一人としてテレビの前に正座して見ています。
毎日あさが来るのが楽しみです。でも自分の姿を見ても、いつもみたいにゲッ!と驚いたりしません。へぇ〜、この人が三味線のお師匠さんかぁ。という感じで。念願叶っての朝ドラなのに、なんだか不思議です。
並行して撮影が続いているからでしょうか。物語の展開や結末のわからない作品に参加するのは初めてなので、戸惑うことも多いですが、それが「生きている証」かと思ったりもします。
未来のことなんて見えないですものね。
実生活でも戸惑っています。先が見えないことがとても不安。でも先のことなんて見えるはずがない。じゃあ、今を楽しんじゃおうか。いやいや、怖いったらありゃしない。一人でドキドキハクハクしています。いま、ほんとうに、そんな感じなんです。
今週と来週は3つの作品の撮影に参加します。同時進行というものは私にとってかなりの難題で「ご飯食べながら本読みながらお風呂に入る」ような感覚。数ヶ月前は、NHKのスタジオで三味線弾いて唄っていたかと思えば数時間後には舞台上でバレエをがんがん踊っていたり。そういう時期、なにかが張り裂けそうでした。でもその時期が過ぎると何週間もお仕事がなくて、なにかにぽっかりと穴があきました。考える時間が沢山できました。その「なにか」を誰かのために使えるなら、どんなにすり減らしてもいいと思うようになりました。すり減ったら、その部分は綺麗な空洞になって、まだ見たことのない景色がふわっと見えるかも知れない。
なので私はまた勇気をもって飛び込みます。
どうなるかわからないけどね(笑)
(箱根の芦ノ湖にて。ぐねぐね道を運転して行きました。)
sumika