平成中村座。
2018.11.19
陽が傾き始めた頃、浅草寺へ。
母の友人から譲り受けた、白大島紬。
シャリシャリとした生地は、この季節、ちょっとアクティブな観劇にはとても心地良いものでした。
浅草寺の奥にたたずむのは、平成中村座。
以前、大阪城の隣で開催された時にも拝見し、今回が二度目。
何もないところに一から建てられるこの造りに、私は興奮を覚えるのです。
そしてなんといっても、見物客は皆、配られるビニール袋に履物を入れる。このことがなんだか不思議な一体感を生み出しているような気がして、ますます嬉しくなるのです。
(この草履は母のものを拝借していますが、私のお気に入り。)
舞台、客席は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような空間。
娯楽とは・・・。
考えさせられました。
舞台に立つ方々の生き様、気迫から凄まじいものが垣間見えます。
その中に「笑い」があります。
人を愉しませることができるって本当に素晴らしいことだと思います。
私も娯楽を手渡せる人間の端くれになりたい。
娯楽に救われることが自分自身何度もありましたから。
外はすっかり荘厳な世界に。
良い旅ができました。
すみ花