端午の節句に想うこと。
2023.05.08
今年のゴールデンウィークは盛りだくさんのイベントで、クタクタになりました。
それもこれも元気に過ごせたからこそ。
なにより自身と家族が健康であることに、心から感謝します。
5月5日は端午の節句でした。
男の子がいる家庭としては、頑張りどころなのかもしれませんが、イマイチ頑張り方がわからず3年も経ってしまいました。こいのぼりもなく、五月人形も持っておらず、周りの人にびっくりされるのですが、キラキラした立派な兜をどんな気持ちで眺めて良いのかわからないという勝手な私の都合で、未だ持っていないという理由です。
故郷京都の実家で、たしか小学生になった頃に初めて家の「蔵」に父と一緒に入ったことを思い出します。古い家なので複雑なつくりになっていて、家の中から蔵へ繋がっていることもその時に初めて知りました。
懐中電灯で照らしながら一歩ずつ進んでいく蔵の中は、とても暗くて、長年の蓄積された空気が重くのしかかってくるような気配に、心臓が震えました。父は様々なものをひとつずつ照らしながら詳しく教えてくれました。
昔使われていたタバコ盆、大きな鏡、代々の過去帳、中でもびっくりしたのは、べっとりと血痕がついた、大きな兜と甲冑でした。
ご先祖様はこの兜と甲冑で武士として戦ったのだそうです。
今思い出しても息が詰まります。
家を守り継いでいくということが、どういうことなのか。
意志を継いでいくということが、どういうことなのか。
父が亡くなって以来、向き合って考えることができていないような気がします。
父にとっての孫は、4人誕生しました。
会ってもらいたかったな。
父から孫たちに色々な話をしてもらいたかったな。
端午の節句の日になると、毎年そんなふうに想います。
ご先祖様の生きた景色に想いを馳せながら、今、私がこの世に生きている有り難みを噛み締めて、私が生きているうちに出来ることって何だろうかと、考え続けなければと思いました。
インスタグラムでは、意気込んで作ったものの大失敗した柏餅づくりの様子をご紹介しましたので(笑)、よろしければご覧ください。
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すみ花