故郷が誇らしい。
2016.09.08
きょうお話しする故郷とは「宝塚」のことです。
出来るかぎり五組すべてを観劇したいなと常々思っていますが、一ヶ月ごとにどんどん巡って行きますから、なかなか追いつきません。
最近は、花組と月組を観劇しました。どちらも、苦楽を共にした同期の退団ということも相まって、這ってでも行きたいと思いました。(実際は歩いて行きました。)
花組はもともと自分が在籍していた組ですから、手放しで応援したくなります。皆のことをよく知っているし、同期が登場するだけで涙が出る程だし、トップ娘役の花乃まりあちゃんは、私が宙組時代、稽古場での私のぶざまな姿、泣きべそをかく姿、いろんな姿をいつもひっそりと真剣に見ていました。本番中も舞台袖からじっと見ていました。だから彼女が自分と同じ立場を担っている今、なにも出来る事はないけれど、人知れず悩み、逞しく努力を重ねて来た姿に、いつも心からエールを送っていたいと思うのです。
月組は久しぶりに観劇できたのですが、正直な気持ちですよ、あと2回は観たいと思いました。びっくりしました。目に見えないピラミッドがあるとすれば、頂点を支えるピラミッドが本当に力強くて、どんなことがあっても崩れないぞという威厳や凛々しさがすべてから感じられました。これはなかなか見られるものではありません。心が洗われるとはこういう事を云うのかと思いました。
時代の移り変わりは凄いと思ったのが、私のファンクラブでいつも元気よくはしゃいでムードを盛り上げてくれていた女の子が、今やなんとハツラツと舞台に立っている。私が宝塚に入る前に大阪のバレエの発表会で踊っている姿を見て、自分も踊りたいと目覚めた女の子も舞台に立っている。そして同期は立派に舞台をピリッと締めている。どんどん時は移り変わって行くのですね。しみじみ。
それでも、変わらない心「清く正しく美しく」
故郷が誇らしい。
すみ花