おきゃくさま。
2016.09.08
我が家の来訪者といえば、ほとんどが妹の友達で、玄関にはよく可愛らしい靴が並んでいる。朝、寝ぼけまなこでパジャマのままリビングに登場し、おはようさ〜んと言って一緒に朝ごはんを食べたりするのだけど、決まってみんな度肝を抜かれたような顔をしている。テレビで見る私からは想像ができないらしい。そんな驚いた顔を見るのが、なんとも可笑しくてやめられないのだ(笑)
先日、家族一同でお迎えする数少ないお客さまがいらっしゃった。その人は父と同い年で、毎年父の命日には果物やお花やメッセージを送ってくださる。還暦を迎えるその人をお祝いする会だったのに、その人は大輪の薔薇をたずさえて、満面の笑みで現れた。我が家の雄犬に敵対視され、威嚇されてもニコニコとしていた。
私たち家族のことを想ってくださるその愛情がうれしく、思いきってすみ花流スペシャルコースを実行。前日から料理の先生に全面的に協力してもらい、ヒーヒー言いながら下準備。
こちらは「茶豆のすり流し」をつくっているところ。
まず枝豆のさやから粒を出して行くだけで大変だった。
なんとか無事、食卓に並べることが出来た。
奥に写っているのが「すり流し」。とろ湯葉と胡椒を添えて。
手前は鯛の昆布締め中華風カルパッチョ。
トッピングが多すぎて、鯛が見えない・・・。
全神経を集中させて
バジルパスタにチーズを削ってふりかけている場面。
家族のために作る料理とはまた違った緊張感があったけれど、喜んで食べてくださるその笑顔を見ると、とてもとても嬉しくなった。
ちなみに、ののがたりで、なぜ今まであまり料理のことを話さなかったかというと、気負っていたから。完璧じゃないと恥ずかしいと思っていたから。でも最近気づいた。あ、完璧に出来る日なんて来ない・・って(笑)。だから普通に、今ある姿をお見せしたいと思ったわけ。イメージできないとよく言われますが、作りますよ。食べてくれる人がいる限り。
人が笑顔でいる様子を見るのが好き。
何事においても。
原動力は、ただそれだけだったりして。
sumika