Nonogatari

たからづか。

2015.08.19

 

世界各国、数ある演劇のなかで、
「宝塚」は、やっぱり違うと思う。
清く正しく美しい。
そんな世界が本当に存在する。
だから人は、夢を託し、己を投影し、
ほんのひととき美しい世界をただよう。

そうであるため
宝塚の生徒は、技術を磨く前に
こころを磨く。磨き上げるのだ。

 

 

 

・・・なぁんて、ブツブツ呟いているのはですね、昨日久しぶりに宝塚を観たからです。
宙組『王家に捧ぐ歌』。絢爛豪華な舞台に圧倒されて観終わったあとクタクタだったけれど、やっぱり最後に残るのは、すべてを懸けて舞台に立っている人達の揺るぎない、温かい心でした。
 ここは、儚い場所だと思うのです。
一人ひとり始まりがあって終わりがある。それがまたしっかりと目に見える場所なのです。一緒に舞台に立ってきた仲間の退団、一緒に苦楽を共にした先輩の大きな羽根を背負った晴れ姿。そんな大きな一瞬をこの目で見て、震えてしまいました。

やっぱりやっぱり、素敵な場所だなと思いました。

 

本日のトップスターさんは、なんとののがたりのファンでいてくださるそうで、今日の感想を楽しみにしてるから!と、イヒヒと笑ってらっしゃいましたが・・・
・・・朝夏さん!こんな公の場では貴方への賛辞を素直に述べるのは恥ずかしいです。でも、宝塚という上下の規律が正しすぎる世界の中で、誰に対しても同じ目線で接することができるその優しさは、今、ますます大きく強くなって、劇場いっぱいがその優しさで埋めつくされるようでした。下級生時代、ご一緒に過ごせたことを誇りに思います。

 

 

 

離れてみて、仲間の大切さが身に沁みますね。

 

 

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同期の愛加あゆ。偶然会えてとても嬉しかった。今はテレビや舞台で活躍していて、すごく刺激を受けています。べっぴんさんでしょう?

 

それから、花組と宙組でひたすらお世話になった蘭寿とむさんにも偶然、久しぶりにお会いできてとてもとても嬉しかったです!

 

 

そして・・・・

 

 

 

 

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はい!お待たせしました!(待ってない?)
やっとツーショットを撮っていただきました。
大空祐飛さんです。
私たち、コンビでした。
ん?なんだか漫才してそうに聞こえますね。
言い直します。
私たち、夫婦でした。
いやいや!誤解を招いてしまうぞ!
真面目に紹介します。
戦友と呼ぶのはおこがましいけど、
でも、一緒に戦ってきた人です。
三年間ひたすら。

 

で、なんと二年ぶりにこうしてゆっくり「退団三周年記念のお茶」という名目で、(たまたまお互いが気に入って通っていたことが判明した)喫茶店で時間を過ごしました。久しぶりとは思えない、一瞬にして糸が引き合わされたような感覚は、とても不思議でした。

私たちがいた宙組を観る時は、今でも必ずご一緒させていただいていますが、こうして何年経っても変わらない関係でいられるのは、とてもありがたく、幸せなことだと思いました。

 

 

以上。宝塚に酔いしれた一日でした。

 

 

sumika