Nonogatari

2歳児と暮らす日々。

2022.04.22

こんにちは。

あっという間に、息子は2歳8ヶ月になりました。
この頃の子どもの喩えとしてよく聞くのは、「魔の2歳児」とか「イヤイヤ絶頂期」とか。へえー、と他人事に感じていましたが、いやはや想像以上でした。

これまで私は息子に対してあまり怒ったりすることがなく暮らしてきたのですが、ここ最近は怒るというのを飛び越えて、ノイローゼかヒステリーか、そんな言葉のほうがしっくりきます。恥ずかしいですね・・・。

あと、恐怖。
保育園のお迎えからしばらく二人っきりで過ごす時間が、恐怖なのです。
日中は慌ただしく色々な仕事をしていますが、お迎えの時間になると、頭の中でゴーンとゴングが鳴り響く感じ。今から試合だ。よっしゃ気合いだーーー!!!と、自分で自分に喝を入れるしかない。

少しでも笑える状況の時は、写真を撮る余裕もあるし、その時のことを客観的な目線で綴ってインスタグラムに投稿してみることもあります。すると世の中のお母様方から励ましや応援のメッセージをいただき、独りじゃないんだな。と本当にありがたく感じます。

 

 

しかし、実際は笑えない状況の方が多い。雨の中レインコートも着ずに工事現場で使われているコーンバーを持って全速力で走ったり、まるで海を泳ぐマグロが捕まえられた瞬間のようにすごい力で暴れ回る14kgの体は抱っこしていても落としそうになってしまうし・・・・。まだまだあるのですが、控えておきます(笑)

「寝ない。食べない。歩かない。」
これはずっと続いていることですが、長く続くと親の心身もやられてきますね。

そんなことを私の母にぼやくと、「ほんまにおすみさんにそっくりー♡!」と、なぜか嬉しそうな返事が返って来ます。。。

先日、家で晩御飯を食べたあとに「これから消防博物館に言ってヘリコプターに乗りに行こう!」と提案してきた息子。
「今何時だと思ってるの?20時だよ。消防博物館は17時に閉館だったでしょ」
「そしたら消防車を見に行くだけでいいから!!!!」と、どんなに説得しても聞かない彼。しかたなく、近所の消防署に行ってみると、なんと訓練の真っ最中。
白熱した本気の訓練は、母である私も感動して見惚れてしまったほどでしたが、気づけば息子は隣で道端に正座してまばたきもせずにその様子を見つめています。

 

おかしいのは、その後。訓練が終わって消防隊のみなさんが全員帰ったあとも、そこに残った一台の消防車を見つめ続けているのです。声をかけても聞こえない様子。抱っこしようとしたら大暴れ。頑なに正座で見つめ続けているのです。

男の子の頭の中は謎だ・・と思っていたら、なんと私が2歳半の頃も、全く同じようなことをしていたのですって。
自宅に来てくださったピアノの調律師さんの様子を、約2時間。ずっと正座して無言で見続けていたそうです。調律師さんが声をかけてくれる訳でもなく、遊んでくれる訳でもないのに。私の母は「この地味な作業、いったい何が面白いんやろう。この子ちょっとおかしいんかな!」と思って放っておいたそうです(笑)

母の呑気さを見習わなければと思いました。

私の母や、夫から見ると、私と息子は恐ろしいほどに性格が似ているのですって。
これと決めたら絶対に譲らないとか、変態的な執着心とか、物語の世界にすぐ浸ることとか、パフォーマンスを人に見てもらうのが大好きなところとか(笑)

鏡を見ている気分になってしまうのでしょうか。
ついつい神経質になってしまう自分が恥ずかしい。

でも、こんなふうに悩めることも幸せなことだなと思います。
頭を抱えたくなることも沢山ありますが、それよりも、日々の少しずつの成長や、何より元気で過ごしてくれていることが本当にありがたい。

ふと、今の気持ちを残しておきたくなって、久しぶりのののがたりでした。

 

 

すみ花