Nonogatari

TV出演のお知らせ『アプレジェンヌ』

2022.02.12

CS放送 日テレ NEWS24『アプレジェンヌ』に次回ゲストとして出演させていただきます。

2月19日(土)20:00~ 初回放送
2月26日(土)20:00~ 再放送
3月5日(土)20:00~ 再放送
3月12日(土)20:00~ 再放送
※放送日時、放送内容は変更の可能性があります
★放送後はYoutubeでも配信予定!


昨年12月から始まったこの番組は、宝塚ファンとしてもよく知られる日本テレビアナウンサー”安藤翔さん”と”中島芽生さん”とが司会進行を務め、元タカラジェンヌの退団後の生き方にもスポットを当てたインタビュー番組です。

 

実は、アナウンサー安藤翔さんの奥様というのが私の同期である花里まな。
こんなにひょうきんな人見たことない!というくらい面白い人(笑)。なのに繊細で心優しい人なのです。
宝塚時代、花組から宙組へ組み替えになった私は、自分で自分を追い込む日々を送っていました。一番身近な同期という存在でも、もしかしたら腫れ物に触るように接してくれていた時もあったかもしれません。
そんななか、あいこ(花里まなの愛称。以下あいこと呼びます)は「ねーねー大丈夫?」とひょうきんなふりをして声をかけてくれたし、トップ娘役に就任してから最初で最後の3日間という長いお休みには、同期の娘役4人での韓国弾丸旅行に連れ出してくれたのも本当に嬉しかった思い出(それが人生初の海外旅行でした)。
 そして忘れないのは、妊娠中のこと。同期のママさんたちの集まりにお誘いしてもらった私は、絶賛マタニティブルーで(そんなほろ苦くブルーと言っている場合ではないくらい地の底にいました)、そんな様子を見て「この人ヤバいわ・・!家から連れ出して気分転換させなきゃ」と、御宅にまで招いて手作りシフォンケーキを振る舞ってくれました。その味は忘れられない。

 

ことあるごとに手を差し伸べてくれたあいこ。
その旦那様が、宝塚OGのセカンドキャリアを紹介して宝塚の魅力を伝える番組を作りたいと、自ら企画に携わり奮闘しておられることを聞いていた私は、勝手に遠くから声援を送っていました。

 

 

そしてまさかの番組出演のオファーをいただき、とても焦りました。
宝塚を卒業してもう10年。果たして現在の宝塚ファンの方で私をご存知の方がいらっしゃるのか?インタビュー番組を観たいと思ってもらえるくらい、吸引力のある活動を私はできているのか?

 

宝塚OGの先輩や後輩は、様々な分野で仕事をし、様々な生き方があると思います。
女優・役者一本で覚悟を決めて挑んでいる人も大勢います。
野々すみ花もきっとその一人になるのだろうと、多くの方が思っていたことでしょう。原点である「舞台」という場所に、私はいつまでも敬意と憧れを抱いています。

 

でも今。
結婚・妊娠・出産を経て、ひとりの人間の”母”という立場が加わった今。
あえてその舞台から離れ、今の自分ができることを探している日々です。
あの時の舞台と同じように、魂をかけて挑めることを探している日々です。
毎日毎日保育園に見送ってからお迎えまでの限られた時間、冬なのに湯気がでそうになるくらいシャカリキに頑張っても、あれ?今日は何か前進できたことがあったのか?と、放心してしまうことがあります。不恰好だし、抜けていることも多いし、関わってくださっている方にご迷惑をおかけてしてしまうことも多いし、自分に呆れることばかりです。

 

でも、たとえばsumireno.というブランドを通してスムージーを企画製造販売に至るまで、すべてのセクションに自分が関わることで、今まで見えていなかった色々なことが見えてきました。受け身で過ごしていた日々には感じられなかった景色です。実際に経験して初めて感じられることが多く、ひとつのモノができあがるまでには、舞台と同じくらい沢山の人が関わり、沢山の人の本気の想いがあってこそ、モノが動いていくのだということも実感しました。

 

このアプレジェンヌという番組も、中島アナウンサーと安藤アナウンサーの番組開設までの道のり、色々な段階をほんの少し想像できるような気がします。想いがカタチになるって凄いことだし、目的をもって誰かに届けられるということは、本当に素晴らしいことだと思います。

それがわかっただけでも、私にとっての新しい挑戦は無駄ではないと言えるし、当日は3人でのお話を通して、「宝塚の魅力」というものを少しでもお伝えできれば嬉しいです。

 

 

ただ・・・みなさまご存知の通り、私は喋り出すとヘッポコになります。「ののがたり」の文章書いている人と本当に同じ人・・・・?というくらい別人になると思います(笑)それを覚悟して、ご視聴に挑んでいただけると嬉しいです!!!!!!!

 

宝塚を退団して10年、日本でも世界でも沢山の方にインタビューさせていただく機会に恵まれましたが、逆に私がインタビューしていただくのは、本当に久しぶりです。宝塚時代から応援し続けてくださっているみなさまにも、宝塚を卒業してから私のことを見つけてくださった方にも、楽しんでいただければ本当に嬉しいです。

 

 

すみ花