Nonogatari

新しい時代。

2019.05.02

平成から令和へ。

移り変わってゆく時、大晦日のような気分で過ごしました。

もしかしたら、いつもの大晦日よりもそれらしく、大掃除をしたり気持ちを整えたりして、テレビの前に正座し、初めて目撃する厳粛な行事をじっと見つめていました。

時代は留まることなく、人の一生と同じように刻々と変化してゆくのだなぁと。

陽が昇って陽が沈む日々の繰り返し。これからの「令和」という時代。自分に何ができるのだろうかと、考えてもわからないことを悶々と考えました。

 

ゴールデンウィークは、久々に夫とゆっくり過ごせる時間もあり、今のうちにできることをしておこうと、夫のご両親にお会いして膨らんできたお腹を見てもらったり、ご先祖様や父のお墓参りに行ったり、入院している祖母に会いに行ったり、家族との時間を大切にしたりしています。

守られていること、ありがたい環境に、感謝しながらも、これから母になろうとする自分の想像が現実に追いつかず、たまにポロポロと涙が溢れる時があります。
まるで、自分は海の底に沈んで、くぐもった音だけが聴こえて、上を見上げれば遠くに光がうっすらと見えるけれど、届かない。息もできないままにただ手足をゆっくりと動かして前に進んでいるような感覚になる時があります。
何がしたいのか、なぜ泣いているのか、自分でもわからなくてどうしようもなくなる時があります。
今日はまさにそんな日でした。
「ホームセンターにハーブの苗を買いに行ってきます」と家を出たものの、どうしても足がそちらに向かわない。一人でしばらく路上に立ちすくんだかと思うと、自分じゃない何かが私の足を動かして、気がつけば電車に乗り、気がつけば江ノ電に乗り換え、気がつけば雨がしとしとと降るなか、由比ヶ浜の海岸に立っていたのでした。
それが私の令和元年の初日。
今まで自分から海を見たいなどと思ったことがなく、これまではどちらかと言えば海よりも山の方が・・と思っていたのに、不思議なことに、玄人のサーファーの方達がじっと波を待つのと同じように、私も一人海岸でじっと波を見つめて、かたちを変えながら絶えず迫ってくる波に夢中になり、留まることのない自然の移り変わりに、やっと、息の仕方を教えてもらったような気になりました。


そして砂浜をゆっくりと歩き、分厚くてしっかりとした桜色の貝殻の破片を見つけ、その力強さを、夫に見せたくて持ち帰りました。

なんだか、とっても大事な時間だったような気がして、久しく言葉が浮かばなかった「ののがたり」に書き残しておきたいと思った次第です。

こうして、不完全な言葉を恐れながらも発信できるのは、お手紙をくださる方、応援してくださる方に背中を押していただいているからです。ありがとうございます。


皆さんは新しい時代をどんな風に迎えられましたか。

 

すみ花