神様ありがとうございます。
2018.12.04
先日、東京宝塚劇場へ宙組公演を観に行きました。
仲間の奮闘、お客様の慈愛の心に満ちたあたたかさ。
宝塚歌劇に溢れる愛に、自分も浸ることができて、なんだか本当に感謝しました。
宝塚に関わる人たちの幸せを客席から願わずにはいられない、特別な時間でした。
そして、個人的なお話しをさせていただきます。
(・・ののがたりはいつも超個人的でした)
「勇気は振り絞るもの」だと実感。
神様ありがとうございます。
大空ゆうひさんにお会いできました。
観劇をご一緒にできた上に、実はランチと晩の宴までもご一緒させていただくことができたのです。
荒い鼻息を必死に抑え、震える指を必死に抑え、よかったらお茶でも、とお誘いのご連絡をしたのがつい昨日のことのよう。
心は浮かれ、お洋服をウキウキと決めて、当日には美容院で髪を整え、浮かれを通り越してちょっと息が苦しい感じで、レストランへ到着。
入り口を5秒おきにチラチラ目をやる不審人物のもとへ
時刻通りに軽い足取りで現れた美人。
なんとも甘美な時間でした。
途中、大きなソーセージをカットするときにこれは気をつけなくてはと思いつつ、気がつけば時すでに遅しで、目の前の小さなお顔に汁が直撃・・・。
なのにカラッと笑い飛ばしてくださり、時間はあっという間で、積もる話に花が咲きました。
不思議なもので、年月の経過とともに確実にお互いに変化があるはずなのに、発する一言や表情で、その奥の景色や想いを想像できてしまう。勝手な想像かもしれませんが、その想像をも共有できてしまうような感覚・・。
神様、出会わせてくださってありがとうございます。
としか言いようがないのです。
さて、
大いに観劇を楽しんだあと、楽屋にてゆうひさんにお写真をお願いする後輩にまぎれこんで私もしれっと撮っていただいた、嬉しい写真。
いつかの私の棺桶に入れる写真はこれで決まりでしょうか。
(詳しくは[宝塚GRAPH]さよなら特集にて)
いえ、できればまたこうして二人で写真に収まることができたら、とても嬉しいです。
そして晩の宴にお招きいただき。
逹つかさ さん、大空ゆうひさん、悠未ひろさん、すみれ乃麗さん、蘭乃はなさん、伶美うららさんとご一緒に。宝塚での大切な上級生、下級生です。
(以前にも綴ったように)このような場に伺うことは滅多とないので、皆さんとお話しできてとても楽しかったです。それぞれの道でご活躍されている皆さんから刺激をたくさん受けました。
そして、まさか思い出として笑いあってお話しできる日が来るとは思わなかった当時のことを喋ったり。こみあげるものがありました。
ここまで書いて読み返してみると、宝塚を退団して以降に私のことを知ってくださった皆様にとっては、なんだかよくわからないけれど、たいそうだなぁと思われるかもしれません。いえ、きっとそう思われるでしょう。
これでも控えめに書いていますが、たいそうな言葉が溢れてしまうくらいの濃密な日々を、私は宝塚で過ごしました。
生きるか死ぬかという日々。
様々な経験。
そこには宝塚を愛してくださる大勢の方がいらして、コンビを愛してくださる方がいらして、私を応援してくださる方がいらして・・・。その皆様の人生にどんなかたちでも光景が刻まれているのだと思うと、本当にかけがえのない時間だったと思います。
ここでの経験の上に、今の私があります。
未だ宝塚を観たことがない、でもちょっと興味はある、という方がもしいらしたら、まず一度劇場まで足を運んでみられることを、小さな声でおすすめさせていただきます。チケットの入手が困難ですものね・・。
この先、宝塚歌劇団はどのような道を目指してゆくのか、日本の歴史ある芸能として、どのような立場を担ってゆこうとしているのか、理事長にお話を伺うお役目を今年も仰せつかりました。元旦、除夜の鐘と共に放映が始まる『新春理事長インタビュー』というC S放送タカラヅカスカイステージの番組です。対談が今から楽しみです。
このような自分ができることは限られていますが、育ててもらった宝塚にお返しができることがあるならば、尽くしたいと思っています。
それでは、この辺りで。
白熱してしまい失礼しました。
すみ花