Nonogatari

放送を終えて。

2018.09.08

『世界ふしぎ発見!』をご覧くださったみなさま。

ありがとうございました。

盛りだくさんの内容でしたね。

 

宝塚ファンの方(特に東京宝塚劇場に来られる方)にとっては、劇場からほど近いですから、親近感を持って観ていただけたのかなと想像します。

 

この場所は、入り待ち出待ちをしてくださる場所でもあり、開演前や終演後は、大勢のファンの方で賑わう場所ですね。たまたま開演している間に撮影が出来たから良かったですが、もしみなさんがいらっしゃる時に、この派手な格好をしたアヤシイオンナが闊歩していたら・・・どうなっていたことでしょう(笑)

 

 

さて、今回は海外に行ったわけでもないのに、もの凄い旅をした感覚です。
帝国ホテルの中に、脈々と受け継がれる精神が確かにそこにしっかりとありました。
究極のサービス、様々な愉しみ、あぁ、こんなに不思議が詰まっていたのかと。

 

 何気なくホテルを利用しているだけではわからなかったことが、取材をすることで本当にたくさんのことが見えて来ました。
訪れた人が誰もが抱くであろうあの不思議な安心感は、ホテルに関わるたくさんの人達の誠意ある心から出来上がってていたのだなと。
「おもてなし」と一言でいうけれど、人をもてなす精神は、まず自分の仕事に対しても誇りを持って取り組み、自分をもてなしていないと成り立たないのかもしれないと感じました。

帝国ホテルのたくさんの方々に取材させていただき、残念ながら時間の関係で放映されなかった、素敵なお言葉、たくさんありました。一時間があっという間に感じてしまいました。

 

客室係の小池幸子さん。もう50年以上客室係を担当し、お客様に絶大な信頼をおかれている大ベテランの方です。
出版された御本を拝読しその感想をお伝えしたのですが、そのまま凄い勢いで本題に入ってしまい、その本を握りしめたままのインタビューになってしまいました・・(笑)

小池さんが「100−1=0」と仰っていたことが印象的でした。
99ではないのですって。
でも、よぉくわかる気がしました。たった一つのこと(行動や言動)が、相手に与える印象を大きく変えてしまうことって、普段の生活の中にもありますよね。私はこれまでゼロにしてしまったことが多々あるのだろうなとインタビューしながら我が失態を心の片隅で振り返っていました。でもその場で事態に気づけるだけでも大事なことのような気がします。組織で仕事をする場合は、誰かが気づき、その修復をできるかどうかも本当に大事なことだと。
まさに帝国ホテルはそのチームワークが凄かった。先輩後輩関係なく、みんなが同じチームの人たちのことをよく見ていました。そして緊張せずに自分の意見が言い合える環境がありました。小池さんは、後輩(しかもすごく年の離れた)からよく相談されることがあるのですって。まるでお母さんみたい。
理想的な環境でした。それは「帝国ホテル」だからということでなはないと思います。それぞれが自分の仕事に誇りと責任を持っているかどうか。それで、色々なことが変わって来るのでしょうね。本当に勉強になりました。

 

あと、これはミステリーハンターとしてというより個人的な感想になってしまうのですが、小池さんの考え方は、宝塚歌劇団の一員だったら誰もが実践して(しようとして)いることだと思います。マニュアルはあったとしても、それは大前提の話。相手が何を必要としているか、どんな心の状態か、毎日一緒にいれば、仲間のことは言葉でなくともわかるようになります。補いあって、一つの舞台が成立しますし、誰一人として気を抜いて良いとは一切思わない。その研ぎ澄まされた空気は、お客様にとっては心地よい要素の一つ。いや大きなことだと思います。・・・と、身内を誇らしく語ってしまいました。

とにかく小池さんの『帝国ホテル流 おもてなしの心』、面白いのでご興味あったらぜひ読んでみていただきたいです。

 

今回は本当にたくさんの衣装を着させていただきました。
海外のように、様々な場所に出向くわけではないので、帝国ホテルの中を旅するようなイメージで行きましょう、と、衣装合わせは念入りに、相当な時間をかけました。
なぜか私の私服も登場するシーンがありましたが・・わかりましたか(笑)?

マリリン・モンローの姿は、言い訳をすると、あのカツラ、某量販店で売っているパーティー用のパサパサの超ロングの金髪を、当日スタッフさんから渡されましてなんと怒涛の取材の中15分で仕上げたものです。あはは。なんとかモンロー風にアレンジして、お化粧も青いまつげをつけたり、ホクロをつけたり、唇のラインをらしくしてみました。こんなところで娘役のスキルが生かされるとは(笑)あれが精一杯ですので、勘弁してください・・。

そして、ウエディングドレス。凄かったですね!
もともとドレススペースを訪れてクイズの答えをその場で発表するだけの予定だったのが、せっかくだからとスタッフさんやホテルの方々の熱烈なご厚意で、大階段にてわざわざ撮影させてもらうことになったのでした。
今まで舞台で色々なドレスを着させてもらっていたので、ウエディングドレスはもう満足と思っていたのですが、今回ばかりは溢れんばかりの純白のレース、一人では歩けない裾の長さ、そして繊細なつくりに、乙女心が発動してしまいました。私にも乙女心があったのか・・。とってもウキウキしました。ハツコエンドウさんのドレスです。本当にありがたい経験でした。

 

 

ひとまず、放送が終わってすぐの興奮と共に。

乱筆乱文お許しくださいませ。

素晴らしい経験を、ありがとうございました。

 

M.H.nono