夜、パルコ劇場にて。
2016.04.23
観終わった後、
しばらく震えがとまらなくて、
身動きできなくて、
しまいにはブルブル
寒気が襲って来てしまったくらいの、
中谷美紀さん主演の『猟銃』
興奮冷めやらぬまま、書かずにはいられない。
三人の女が、一人の身体から涌き上がった。
凄いことが起こった。
一言も発しないロドリーグ・プロトーという俳優さんは、身体の表現で「言葉」というものを超越してしまっているし、せりふを一人で語り尽くしている中谷美紀さんは、一人芝居ではなく必ず相手が見えている。そして声や所作、すべてが見事に美しかった。それから舞台美術。スタッフさんのお名前を見ると日本人ではないのに、どうしてこんなに日本の禅的な空気を創ることができるのだろう。計算しつくされているのに、自然の流れに背かない優雅さ。それからそれから、なんといってもパンフレットがお値打ち品すぎる。内容が素晴らしかった。
女優として、こんな舞台に立てたら・・・。
はやく大人になりたいと思ってしまう。
急いだって無駄なのだろうけれど。
女というものをもっと理解したい。
もっと女を堪能したい。
愛すこと、愛されることとは・・・。
そんなことを
ためらいもなく書いてしまうほど
ほんとうに心を突き動かされた舞台でした。
sumika