新人気取り、やめます。

2015.05.16

『あさが来た』
いよいよクランクインしました。

「顔合わせ」は制作に関わる人達が一挙に集合するのですが、出演者より遥かに遥かに多いスタッフの方達の人数に圧倒されました。
朝ドラ。やっぱりものすごい規模です。

わたしに出来ることは、つくり手の一人として、自分の役割に誇りと責任を持って、今あるすべてのエネルギーを注ぎ込む。それだけだな。と、思いました。

　この現場に入って、たじろいでしまいそうになったりもしますが、わたしを信頼してこの役を担わせてくれた人がいるのだから、もう新人気取りなんてしている場合ではないなと。初舞台からこれまでの10年培ってきたものというのは、特別な場所だったからこそ独特の輝きを得られたのだと心のどこかで思っていたけれど、それはもっともっと誇りを持っていいものなのかもしれないです。むしろ、その経験を存分に生かさないと、これまでの10年を否定することになるんだなぁとあらためて思ったり。
　今回ね、音楽学校時代にお世話になった日舞の先生が所作指導で現場に入られるのですよ。こんなところで再会できるとは。とびっくりしていますが、先生から「頑張ろうね！」と声をかけていただいたのはとても嬉しかったし、早速いろいろなアドバイスまでいただいて、本当に心強く思います。それから『吉原裏同心』の共演者の方やスタッフの方々も沢山で、ますます心強いです。
　ほら、やっぱりこれで新人の顔して歩いていたら、ずるいです。

なので、広い視野で、まっすぐな心で、臨みたいと思います。

 

すみ花