Nonogatari

10年の道。

2022.07.01

今日で、宝塚を卒業して10年になりました。
10という数字は、シンプルに見えるようで、私に大きく降りかかってくるような無言の存在感があります。

「野々すみ花」の10年。
新しい扉を開いてからのこの年月を、自分で振り返ることをしなければ、これからも同じようにあっという間に10年が過ぎ去るのだろうと思います。触れなかったとしても、誰の迷惑にもならないのだろうと思います。

でも、このタイミングで何かを刻みたいと思ったのです。
私は自分の足でこの10年を歩いて来ました。
時には、疲れ果てて誰かにおんぶしてもらったこともあります。
時には、裸足で歩いて傷だらけになったこともあります。
時には、迷子になって野宿したこともあります。
そんな道を、今ここに残したいと思います。

今まで「ののがたり」に書いてきた言葉は、ありのままの言葉だと思っていました。
でも、おそるおそる心の奥底を掘ってみたら、とんでもないものが出て来ました。触れたら火傷しそうなくらいの過激な熱さで、自分でもびっくりしました。
とても恥ずかしいのだけど、それを声に残すことに、とても意味があると思いました。鮮烈な経験や忘れ難い感情が今の私を形づくっています。

いつも「ののがたり」を読んでくださっているみなさまへ向けて、この大切な節目に届けさせていただければ嬉しく思います。

自分の声で届けること。
それが精一杯の感謝の気持ちです。

 

ピアノは、即興演奏ピアニストの神﨑えりさんにお世話になりました。

 

野々すみ花