そろそろお手元に。
2017.11.28
遅くなってしまいましたが、『危険な関係』のチケットを私(所属事務所)に直接お申し込みしてくださった皆様に、それぞれお名前を添えて、やっとこさ、お礼状をお送り出来ました。
いつもあーでもないこーでもないと考えながらデザインするのがとっても楽しくて。
今回は、撮りたい構図はずっと頭の中にあって、あとは誰に手伝ってもらうかでした。
快く手伝ってくれたのがこの二人。
土井ケイトちゃんと青山美郷ちゃん。
エミリーとセシルです。
二人とはずーっと同じ楽屋で、終始喋りっぱなし。本当に元気がよくて人情深くて、どれだけ精神的に助けられたことか。と感謝しています。
ケイトが撮影、美郷が照明を当ててくれました。
カメラは、マイカメラ(Leica)です。
お送りしたものとは少し違うバージョンで。
とても気に入っています。
トゥルヴェルの象徴として、演出家のリチャードがグランドピアノを用意してくれました。・・というより、お稽古始まってからしばらくして、いきなり「ノノさんは何か楽器を演奏デキマスカー?」と。「ピアノと三味線を少しずつ。」と答えたら、数日後にはピアノがセットの中にどーんと置いてあったのです(笑)
海外の演出家には特有の(?)、演者に可能性があればフリーにやってみるようにと言い、可能性がなければ即座に切り捨てる形態は、とてもドキドキするけれど、変なしがらみにとらわれず自分の力だけでぶつかって行けるのでとても気持ちがよかったです。
トゥルヴェルとしてピアノの前にどう存在するか、どんな音を奏でるか、本当に手探りでした。でも任せられたことで、わからないながらも自分で考える力を身につけることが出来たと思います。「コノ場面のお芝居の中で、はい、ノノさん自由に弾いてみてクダサイ」という常なる無茶振りになんとか対応し、とてもとても鍛えられました。
その先に音楽担当のかみむら周平さんが待っていてくれて。
かみむらさんとは、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、前回の舞台『君が人生の時』でご一緒で、音楽担当兼ウェスリー役を演じておられました。その時に弾いておられたピアノの音色がとても心地よくて、こんな風に役を演じながらピアノを弾いてみたい、ピアノと近い距離で生活したいと思い立ち、電子ピアノを購入したのです。それからしばらく我が家では自作自演のスミカライブが開かれていました(笑)これほど影響を受けたかみむらさんと、まさか次の舞台でもご一緒してしかも音楽について一緒に創っていくことになろうとは思ってもみませんでしたが、知った仲だからこそ深く分かり合えた部分があるよねと二人で話していたのでした。
お芝居に寄り添う音楽はどうあるべきかということを、じっくり教えていただきました。私はプロでもないのに、大切なことをこんなにも沢山教えてくださるなんて、本当にありがたかったし、一幕の演奏のほうは、コードと大体の曲の変化は決めつつも、フリーにしてくださったので、毎日舞台上で感じるそれぞれの役のエネルギーを感じながら、その場で湧いてきた音を弾くという、かなり大胆なことを挑戦させてもらえたのです。
今回の経験で、新たな視点で作品と向き合うことができるようになったと感じています。この新しい扉を開いた瞬間を忘れたくなくて、カードにしました。
お手元に届いた方々にも、『危険な関係』の香り立つ匂いや残像、そして音をかすかにでも感じていただければ嬉しいなと思います。
大阪公演もたくさんのお客様に包まれ、無事に終えられたことに、あらためて感謝です。
もう同じときは戻らなのだなと思うと、やっぱりちょっと寂しい。
大阪公演千秋楽の、幕間に。
はしゃぎすぎて一人写っていない人が(笑)
富岡弘さんです↓。
この経験を糧に、次なるステップへと勇敢に挑戦したいと思います。
SUMIKA