Nonogatari

「時代劇」自信を持って好きだと言えるようになった。

2017.07.22

 

夏は毎年こんなに暑かったけか?と首をかしげながら、京都でしばらく撮影をしていました。

京都の太秦には松竹撮影所と東映撮影所がありますが、今年は両方の撮影所で、それぞれ時代劇の撮影に参加することができました。嬉しいことでした。

 

今回は東映撮影所でした。

今から9年前のこと。2008年。宝塚歌劇団で「蒲田行進曲」が原作の『銀ちゃんの恋』という作品(思い入れのある大好きな作品)に出演しましたが、そのお稽古中に、映画「蒲田行進曲」が撮影された東映撮影所にキャスト皆で見学に行ったことを思い出しました。殺陣を担当された菅原先生(白髪の気の良いおじさま)に案内していただき、階段落ちのシーンを撮った場所や俳優会館と呼ばれる楽屋を見学させてもらい、昔と変わらず脈々と受け継がれている時代劇の現場を見て、こういう世界があるのか、凄いな、カッコ良いなぁと、ただただ見惚れていました。
その景色の中に、今自分がいる。
不思議なことですがなぜか運命のようにも思えるのです。
 嵐電に乗ってのどかな車窓を眺めながら、毎日緊張の面持ちで撮影所に通う。
ひとつの集落のような、受け継がれてきた技術と伝統に溢れる現場。
威勢の良い関西弁が飛び交う。
私にとってはとても神聖で心地の良い場所です。
思うようにできなくて反省したり落ち込んだりする日ももちろんあるけれど、だからこそ、次はもっと頑張ろうと思えるし、時代劇に対しての向上心は尽きません。
 ある日のこと、撮影所でたまたま菅原先生にお会いでき、かたい握手を交わしました。9年前のことがふぁっと蘇ってきて熱いものが込み上げて来そうになりました。

 

ひとつひとつの経験を無駄にせぬよう、これからも精進したいと思います。

 

 

また放送が近くなりましたら、お知らせしますね。

 

 

Sumika