日本舞踊協会。
2017.02.26
先日、国立劇場大劇場へ日本舞踊協会公演を観に行って来ました。
わたしは「いつお仕事が入るかどうか直前までわからない」という、なかなかな状況に立っているので、何ヶ月も前からチケットを予約しておくのは危険な賭けなのです。でも賭けをしてでも観たいと思ったので、かなり前からドキドキしながらチケットを買ってありました。
観ることができて本当に良かった!
日本舞踊については、わからないことばかりだけれど、本物の素晴らしい踊りを拝見すると、うわぁ〜!と心の声が込み上げて来て感動するのです。
今回は凄かったです。第六十回記念作品として『にっぽん まつりの四季』というものを初演されたのですが、総勢70名のプロの踊り手の方々が出演されました。日本舞踊とはこういうことか!とあらためて納得できたような気がしています。根元のテーマは「年中行事・農耕」とプログラムに書いてありました。
四季それぞれの普遍のありさまを踊りにしたもので、人々の営みは神への祈りを通して大地を踏みしめ日々を愛おしみ、命を繋いでゆくのだと、そんなイメージを受けました。本当に壮大な作品でした。
宝塚の群舞と形態が似ているなと最初思ったけれど、やっぱり全然違いました。その道を極めた究極のプロの方々が個性というものを打ち出すことなく一糸乱れぬ動きで舞う姿は、ある種の神秘であり、崇高なものを感じます。
こういう世界をもっと観たいし、多くの方に観てもらいたいなと、思ったのでした。
以前「ののがたり」でご紹介した鏡獅子も見て来ました。
sumika