Nonogatari

芝居。

2016.09.18

 

ある作品の撮影に参加しました。

久しぶりにワクワクした瞬間がありました。

まるで、蜷川さんの舞台稽古の時のような、

不安と高揚感が入り乱れた特別な感じ。

何の前触れもなく、さぁやれ!と突き放される

あの、「嫌だけど嬉しい」感覚。

 

 

今回お世話になった監督、そしてカメラマンさん。ご自身のプランは秘めておきながら、まず自由にやらせてくださる。私がどんなふうに空間を使っても、どんなふうに解釈をしても、受け入れてくださる。そうなるともう解き放たれてしまって、アイディアが湧き出て来て止まらない。撮影が終わってからも、こんなことも出来たなぁ、あんなこともやってみたかったなぁと、身体中の血が騒ぎっぱなし。でも舞台とは違って、皆で練り上げて行く時間はないから、瞬間でどれかを選択しなければいけない。
それが私にはまだ足りない。まだまだ足りない。出来上がっていない全体を俯瞰で見ること、予測すること、強弱、バランス・・・。あぁ、難しいなぁ。

でも、映像作品で、受け身ではなく自由に呼吸をして役として立っていられたというのは、少しは前に進めたのではないかなと思う。

今回演じた役は、自分の引き出しの中でウズウズしながら待ち構えていたようなキャラクターだったから、なおさらかもしれないけれど。

 

 

もう本当に、怖がっていてはいけないと思う。

 

そうじゃないと、いつの間にか、

人生が終わってしまいそうだもの。

 

自分はこんなもんじゃない。

って心の底では思っているくせに、

わざとビクビクしてるのよ。

 

馬鹿みたいだ。

 

はやく抜け出せよ。

そして恥をかけ。

 

強くなれ。

 

 

 

sumika