Nonogatari

おかげさまで。

2016.02.29

2月27日。

心も身体も健康で29歳の誕生日を迎えることができました。

29年もこの世に生かしてくださり、感謝感謝です。
 もっともっと生きたいです。

数年前、ある人に「地球が絶滅して人類が滅んでも、すみ花だけは生き残るだろうね」なんてことを言われたましたが、そういう図太さは残しつつ、もっともっと人の傷みのわかる、人のために生きることができる、優しく強い人間になりたいです。

 

お祝いのお手紙やプレゼントなど、贈ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。久しぶりにお手紙をくださった方、初めてお手紙くださった方、いつもお手紙くださる方、どれもこれもとても嬉しいです。何回も読んでいます。みなさまのお気持ちがわかる唯一の手段ですから。宝物です。

 

 

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これは、朝ドラの現場でスタッフさんと出演者の皆様にお祝いしていただいたケーキです。毎週本読みとリハーサルをする日があるのですが、特にこの日は集合率が高く大勢集まっていて、撮影も佳境でピリッとした空気で、そんな中お祝いしていただき、まさかの出来事だったのでビックリして穴があったら入ってしまいたいくらいでしたが、あたたかいお計らい、とてもとても嬉しかったです。10ヶ月間の撮影、三味線の稽古も含めると一年くらい、細く長く「あさが来た」に関わっています。素晴らしい仕事をされる方に沢山出逢えました。自分の至らなさもよくわかりました。悔しいこともあったし、頭をかきむしりたくなる時もあったし、叫びたい時もあったけれど、そんな時もあったからこそ、有り難みを身に沁みて感じる事ができました。この経験は次に生かしていかなければならないと思っています。
「美和」の人生、最後まで責任をもってまっとうします。

 

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そばで見守ってくれる人たちにも、ありがとうという気持ちでいっぱいです。
太っちゃうよお!

 

27日は、花總まりさんの舞台生活25周年、待望の初ソロコンサートに行って参りました。二階席だったので双眼鏡を持参して準備万端で構えていましたが、花總さんが登場された瞬間から涙があふれ出てきて、ハンカチで涙と鼻水を拭いたり、双眼鏡をのぞいたり、夢中で拍手したり、感極まったまま一幕が終わってしまいました。クタクタになりました。こんなにも自分の中で花總さんの存在が大きかったなんて、あらためて知りました。
 小学校低学年の頃、テレビで宝塚というものを初めて観た時のことです。ショーの終盤、大階段から大きな羽根を背負った花總さんが降りて来られ、フッと両手を広げた瞬間 、私の生きる道は決まりました。ここだ。この世界だ。この美しい世界で私も生きたいと。
それから20年近く経った今、いろいろなことを経験した今、
ふたたび目の前に女神様が現れたのです。しかもその女神様は更に深化し、地上に降りてきてくれました。真っ白な衣装で身を包み、天から響くような声でAve Mariaを歌い終えました。

その後の第一声が
「まつげが取れちゃった〜。」

・・・え?なんと!?!?

その後、片方つけたままにするか両方とってしまうか、客席にむかって多数決をとったあと、潔くもう片方のまつげをもぎ取り「次の回もつけないといけないからね」と言いながらテーブルの上にチョイッと置かれました。

 動じない。そんなことは関係ない。何が一番大切なのか。

花總さんの生き様、堂々たる覚悟があらわれた瞬間でした。

本当に格好良かったし、清々しかったし、何よりもそのお茶目なハプニングに客席の空気がふっと柔らかくなって、肩の力が抜けて一気に舞台と客席がひとつになりました。

この瞬間に立ち会えて良かった!!!

私だったら、ギャッとなってうろたえて、舞台の袖にひっこんでお客様をお待たせしてでもまつげをもう一度つけるに違いないです(笑)。

花總さんを追い求めるのはやめようやめよう。ずっとそう思っていましたが、その生き方に憧れ、少しでも近づきたいという想いは、やっぱり持っていていいではないか!と思い直しました。

最高の誕生日になりました。

 

また舞台に立ちたい。
舞台でしか表現できないことがある。
このままでは死ねないなぁ。

 

sumika