初釜にて。
2016.01.29
初釜(はつがま)。
「茶の湯」の行事のひとつで、新年を祝う新年会のようなもの。だそうです。
お茶を始めてみて知ることがほんとうに沢山。
今まで眠っていた自分の感覚が呼び起こされる感じがすることがあったり、へぇ〜と不思議に思うこともあったり。決まり事は知っておきたいとは思うけれど、それにしがみつきたくはないなぁとも思う。茶の湯の心って何なのだろう。そればっかり考えているけれど、未熟者の私には、まだわかりません。
私の友人は、一日の始まりに毎日お茶を点てているし、又ある友人は、お茶室を家の中につくってしまうし。そういう人たちを見ていると、カッコ良すぎてどうかしてるよ。って思っちゃうんです。友人達の心をわかりたい。そんな思いもあります。
生徒の一人としてお点前をさせていただくにあたって、前日の夜、母に猛特訓してもらったのだけれども(母のお点前はとても綺麗)、私の動きは「がさつで、見栄っ張りで、日々の生き方がそのまま現れている」と。・・・苦笑。
母には、かなわないなぁ。
先日「築地へ食材を探しに・・」と書いていたのは、このこと。
茶懐石というのでしょうか。
亭主のお手伝いをさせてもらいました。
見た目はわぁ素敵、食べるのは一瞬。だけれども、どれだけの手間と時間と想いが詰まっているのか知ることができました。たとえばね、ちり酢の隠し味に入れるおネギを、40分ひたすら刻み続けるのですよ。スライムのようになりました。あっぱれです。
でも本当に、見えないところに力や愛情を注ぐことこそ、良い仕事なんだと思います。とってもとっても美味しかったです。
それからね、余興もしました。
京都の料亭の料理人からミュージシャンへと華麗なる転身を果たした友人の平瀬君と一緒に歌ったり。
なんと、三味線弾いちゃったり。
ほとんど身内でしたが、すっごく緊張してしまいました。
ドラマを通して芸を学ばせていただけた事に感謝です。
ところで、着物は最近一目惚れして思い切って手に入れた、江戸小紋の角通しという柄の付け下げです。今一番のお気に入りです。帯も更紗模様で色味を揃えました。どんどん着ようと思います。着物はわからないことだらけだけど、着て、恥をかいて、教えてもらえたらいいなと思っています。いつでもご意見お待ちしております。よろしくお願いします。
とにもかくにも、盛りだくさんの、貴重な経験でした。
すみ花