Nonogatari

にわとりのたまご。

2015.10.07

 

にわとりの卵は茶色か白か。
なんて、いつの間に思い込んじゃったのかしら。

おどろきました。

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エメラルドグリーンのような、珍しい色をした卵を見たのです。

こんな卵があったなんて、
ご存知でした?

知らなかったなぁぁ。

 

知り合いの方から頂戴し、ありがたく、卵かけご飯にして食べました。

 

調べてみると、この卵を産んだにわとりは、南アフリカ・チリ原産の”アローカナ”と呼ばれる品種だそう。なかなか卵を産まないので大変貴重とされ、「幸せを呼ぶ卵」と呼ばれているらしい。(どんな幸せを届けてくれるんだい?) 写真を見てみると、アローカナのからだがほんのり薄く青みがかっていました。なるほどね。卵の殻の色はからだの色に反映するんです。だから、茶色い鶏からは茶色の卵。白い鶏からは白い卵が産まれます。
ところで黄身の色はどうやって決まるか、ご存知でした? 
これは経験談! 餌で決まります。小松菜を食べさせると、とても綺麗なオレンジ色の黄身になります。お茄子を食べさせると、ぞっとするくらいまずそうな白っぽい黄身になります。(たんぼにいるイナゴを食べさせると非常に喜びます。ただイナゴもすばしっこく、鶏とイナゴの大狂乱事件が起きるので、針金に何十匹か串刺しにしてあげるとスムーズです。ニボシをぶらさげて釣ったザリガニもとても美味しいらしいです。こちらも激しい戦が繰り広げられるので、頭を切り落としてからのほうが現場は穏やかです。川から取ってきたタニシやシジミをあげると、たまに食あたりして、立ったまま死んでいます。)あれ、どんどん話しが広がってしまいました。

にわとりの話しをするとねぇ、いろんな思い出が蘇って来るのですよ。

多い時は120羽ほど大きなビニールハウスの中で放し飼いにして、産んだ卵を拾い集めて直売所で売っていたのですが、私はにわとりが大好きで、よくそのハウスの中で時間を過ごしていました。それぞれ姿形も性格もちがって、とても愛らしくて・・・。
しかし、ある時、まだ小さかった私に発情でもしたのか突然遠くから雄鶏が猛スピードで突進してきて、私は逃げる間もなく、雄鶏は飛びかかり鋭い爪で背中にガシッと・・襲われました。凄い爪と、凄い鳴き声と、凄い形相で、あれは本当に怖かった。父が金棒を持ってすぐに駆けつけてくれたので大惨事には至りませんでしたが、翌日から数羽いたはずの雄鶏は姿を消しました。たぶん、きっと・・・おじいちゃんが食べました・・・(笑)

 

人間だって動物だって、「生きるか死ぬか」。

 

卵ひとつで、そんなことをふと考えてしまった夜でした。

 

 

 

sumika