Nonogatari

日本舞踊とクラシックバレエ。

2017.07.26

 

今日の東京は雨でした。
そんな中、長靴をピチャピチャいわせながら
以前から気になっていた講演会に足を運んで来ました。

 

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東京 芝にある増上寺にて。
(東京宝塚劇場からほど近く、在団中はよく開演前に訪れていました。
雑念でいっぱいの心が穏やかになる場所だったのです。思い出のお寺。)

 

さてお題は
日本舞踊は世界に通用するか
  その1 日本舞踊×クラシックバレエ
出演者:近藤誠一さん(日本舞踊協会会長)
    花柳壽應さん(日本舞踊)
    牧阿佐美さん(バレエ)

  詳しくはこちら

 

このことは、今とても気になっている事でした。
日本舞踊とバレエ、私はどちらもお稽古を続けていて、両方学ぶ事で日本人の表現者として得られること、そして伝えられることが沢山あると信じているのだけれど・・それぞれの道で上に立つ方が対話すると、どんな会話が生まれるのだろう。そして日本舞踊は果たして世界からどう見られているのだろう。いやまず日本でどのように認識されているのだろう。という疑問もあったのです。

2時間ほどの講演会で、持っていた手帳の今日の1ページ分に記録しようと思っていたのに、書き留めたいことがあり過ぎて5日分5ページの日記欄をあっという間に埋めてしまいました(笑) 結構大きな手帳なのですが・・。

 

日本舞踊は素晴らしい日本の伝統芸能で、セリフがなくとも踊りの中にドラマがある。でもそれは色々と学んだり興味がある人にとっては面白いものだけれど、歌舞伎のようにわかりやすいドラマが見えることは少なく、特に外国の方々からみると異国情緒はあるけれども、その先が退屈してしまう。(タシカニ。)
創作舞踊もどんどん創られてはいるけれども、日本舞踊というものの本質はブレてはいけない、でも多くの人に日本舞踊の魅力を知ってもらうには間口を広げたりやり方を考えなければならないこともある。
難しい。。
でもこの問題は日本舞踊に限らずどの分野でも同じかと思います。
私自身についてもそう。
何を守り、何を変化させるべきか。
考えても考えても終わりはないし、きっと一生かけても辿り着かないかもしれない。

 

花柳壽應さんのお話しからは、今の葛藤と、それを乗り越えて夢を実現させていきたいという明るくも切実な願望、伝統というものの中にある精神的な日本の心。
牧阿佐美さんのお話しからは、ロシアや英国、フランスから伝わったものをなぞるだけでない、日本人が踊るバレエとは。テクニックではなくドラマをどう世界に伝えてゆくか。合理的な中に見出す本当の「美」とは。
そのようなお話しがとても印象に残りました。

 

この時代に「合理的」でないものを、その魅力をどうやって伝えるか。
目に見えない「美しさ」というものをどう培ってゆくのか。

悶々と考えてしまいます。
今日の"ののがたり"はとりとめのない内容になってしまいましたが、とにかく、花柳壽應さんと牧阿佐美さんにはとても大事なことを教えてもらったような気がします。うまくまとめられなかったけれど、それが今のわたしのようです。。

世界というものに目を向け、そして日本の深い美しさにも、もっと目を向けたいと思いました。

 

SUMIKA