Nonogatari

いろいろ。

2016.05.15

 

さいきん、狂ったようにいろいろなものを観に行っています。
何かを観ている時間、一番心が落ち着きます。
どうしてでしょうね。

 

 

昨日は初めて「オペレッタ」というものを観ました。
上野の東京文化会館でウィーン・フォルクスオーパーの『チャルダーシュの女王』という作品です。「オペレッタ」という名前は聞いたことがあったけれど、「オペラ」と「オペレッタ」の違いがいまひとつよくわかっていなくて。やっと謎が解けました。歌はもちろん、その中にお芝居と踊りが交じっていて、ラストは必ずハッピーエンドという、コメディタッチでとても軽快なものでした。洗練された気品というよりも、みんなのための究極の娯楽。という印象です。しかしロマンティック。この絶妙な親近感を感じさせてくれるのが「オペレッタ」の魅力なのかなと。男性のお客さんが半数以上をしめていたのもとても興味深かったです。だって、劇場の男性トイレに長蛇の列が出来ているなんて初めて見た光景ですもの!こちらの殿方達をなんとか宝塚歌劇にも引き込めないかと考察していたのでした。何様目線だょ!(笑)
宝塚でも上演中の『こうもり』や『メリー・ウィドウ』がこれから続々とお目見えするらしい。うーん、興味津々。

 

 

 

上野公園ではこちらの展覧会にも足を運びました。
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左の絵。うちわを持った女性がとても美しくて、この絵を見てみたいなとずっと思っていたので、ワクワクで行きました。生で見ると、もっともっと美しかったです。黒田清輝さんの奥様がモデルなんですって。どうりで。愛情みたいなものを感じました。彼の生涯の絵が展示されていましたが、私は特に画家になると決意してフランスに渡ったころの絵が好きでした。希望に満ち満ちていて、抑えきれない躍動感みたいなものが絵に現れているような・・・。祖国に帰って来て初めて舞妓さんを描いた時の絵は、舞妓さんの着物や仕草、佇まい、それから日本の文化に良い意味の違和感みたいなものがあって、絵はその人の目を通して描かれるのだなと、妙に納得したのでした。

 

 

というわけで、まんまと感化されて、描きました。 

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『上野公園によこたわる おじぃさん』
おじぃさんは、なにもかもから解き放たれて、とても自由そうでした。

 

 

だめだ。こんな絵を載せたら、良いものを観たという感動のメッセージが吹き飛んでしまう・・・。

 

 

 

では気を取り直して。

あとは、『ルノワール展』も素晴らしかったです。
照明がとても綺麗に当たっていて、絵の具の凹凸がよく見えて、興奮しました。私はいつもなぜかそこに興奮するのです。ルノワールの描く、ふくよかで、内側が透けて見えるような、温かみのある肌にうっとりでした。恍惚として魅入った、素敵な時間になりました。

 

 

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まだまだこの熱は冷めそうにないです。

 

 

sumika